「その会社の持っている尺度そのものが、その会社の社格を表す」
人格者は、様々な尺度をもって人を見ます。
それと同じく、会社も様々な尺度をもって評価していく必要があります。
それは、正しい尺度を持ったときにはじめて、企業の本当の意味での存在価値がわかるからです。
例えば
いい会社について売上や利益などの業績(数字)を尺度にしていれば、リストラなどにより周囲を犠牲にしていても、数字さえあげていればいい会社になるでしょう。
その会社が人を幸せにして正しく成長している会社なのか、人を不幸せにしながらただただ膨張している会社なのか・・・
私たちは、業績(数字)の尺度だけではなく、正しい経営の尺度でかかわる方々が幸せを実感する会社になるお手伝いをします。
「人を大切にする経営」
「人を大切にする経営」と一言で表現しても、その内容がどんなものか想像がつかないと思います。
私たちが掲げる人を大切にする経営とは、
正しい順番で「本当に大切にしたいものを大切にする経営」で「関わる人を大切にして」結果として「利益が上がる経営」です。
社員とご家族をはじめとする関わる人が幸せを実感し、周囲に気遣いができる思いやりあふれる人間へと成長しているのであれば、会社の成長=社員の人間的成長を掛け合わせたものですから、お客様に支持されないはずはなく、結果として利益は出るのです。
また、社員とご家族の幸せを本気で考えるならば、経営者が自ら苦労をしてでも非価格競争の道へと歩みを進めることでしょう。
ただ、だからと言って、私たちは数字を決しておろそかにはしません。
それは、かかわる方々が幸せを実感するための手段の一つとして、適正な利益を出し、その利益を蓄積していく必要があるからです。
また、勘違いしてほしくないのは
「人を大切にする」ということは、決して社員を「甘やかす」ことではありません。
会社を「家族」だと考えるとわかりやすいと思いますが、家族の幸せと人間的成長のため、ときには厳しくすることもあるでしょう。
喜びも悲しみも分かち合いながら、思いやりを持ち、お互いに支え合う。
そんな温かい経営を目指しています。
※「人を大切にする経営」で大切にすべき人は次の5人です。
1.社員とご家族
2.社外社員(取引先様)とご家族
3.地域社会(とりわけ障がい者や高齢者などの社会的弱者)
4.お客様
(5.株主や関係機関 ※1~4が大切にされていればおのずと大切にできる)
私たちが目指す「人を大切にする経営」は
会社としての正しい「あり方」をベースに、そのあり方を継続するための「やり方」「数字」の両面から考えます。
例えば、人を大切にする経営を実践している企業を表彰する
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の応募資格はこのようになっています。
過去5年以上にわたって、以下の6つの条件に全て該当していること
1.希望退職者の募集など人員整理(リストラ)をしていない
2.仕入先や協力企業に対し一方的なコストダウン等していない
3.重大な労働災害等を発生させていない
4.障がい者雇用は法定雇用率以上である
・常勤雇用45.5人以下の企業で障がい者を雇用していない場合は、障がい者就労施設等からの物品やサービス購入等、雇用に準ずる取り組みがあること
・本人の希望等で、障がい者手帳の発行を受けていない場合は実質で判断する
5.営業利益・経常利益ともに黒字(除くNPO法人・社会福祉法人・教育機関等)である
6.下請代金支払い遅延防止法など法令違反をしていない
応募資格がこんなに厳しい賞で受賞できる企業があるのか??と考えるかもしれませんが
私もこの目と足で確かめてきましたし、現実にこのような誠実な経営をし続けている会社は多く存在するのです。
「人を大切にする経営」とは、決して上から目線の「大切にしてあげている」という経営ではありません。
現実問題、経営者は社員を大切にしていると思っている、しかし、当の社員は全く感じていない。
そんなギャップが経営の現場では起こっているのではないでしょうか??
「人を大切にする経営」は会社を取り巻くすべての人が「大切にされている」と実感する経営です。
このような会社こそ、社会から存在を求められています。
関わる人が大切にされていると実感する経営を目指したい。
そう考えても、何から始めたらいいか・・・
そこで私たちは、多くの人を大切にする経営を実践している会社を参考に、
それぞれ大切にすべき視点から「人を大切にする経営指標」として
1.社員とご家族を大切にしているかの指標
2.社外社員とご家族を大切にしているかの指標
3.地域や社会的弱者を大切にしているか否かの指標
4.お客様(現在のお客様と未来のお客様)を大切にしているか否かの指標
5.盤石な経営をしているか否かの指標
この5つの視点から100の指標を定め
お客様それぞれの規模や財務状況等の現状に合わせ
誰かを犠牲にすることなく、長期的に無理のないステップで進んでいけるようサポートをしています。
1.社員とご家族を大切にしているか否かの指標
1.過去5年以上、希望退職者を募ったことはない。
2.過去5年以上、重大な労働災害等(死亡や重傷)を発生させたことがない。
3.過去5年以上、正社員の転職的離職(キャリアアップのための離職を除く)は2%以下である。
4.過去5年以上、社員一人当たりの平均月間所定外労働時間(残業時間)は10時間以下である。
5.過去5年以上、有給休暇取得率は70%以上であり、時間単位の有給休暇取得制度がある。
・・・など20の指標。
2.社外社員とご家族を大切にしているか否かの指標
1.過去5年以上、一方的で理不尽なコストダウンをしたことがない。
2.発注単価は相手の利益等も十分考慮し、双方が紳士的に話し合い決められている。
3.既に流れている仕事について、受注者の了承もなく他社から見積もりを取らない。
4.支払いは全額現金払いである。(特に自社と同規模、または自社より小さな会社に対して)
5.締め後の代金支払いは20日以内である。
・・・など20の指標。
3.地域や社会的弱者を大切にしているか否かの指標
1.過去5年間、障がい者の雇用率は法定雇用率を上回っているとともに、過去3年間で新たに障がい者を雇用した。
(基準外の会社は障がい者施設からの商品購入等、間接雇用を定期的・継続的に行っている)
2.障がい者の定着率は同業他社と比較して高い。
3.特別な理由がない限り、障がい者の雇用は正社員としている。
4.重度障がい者、または精神障がい者を雇用している。
5.障がいの程度に関わらず、最低賃金の除外申請をしている社員は一人もいない。
・・・など20の指標。
4.お客様を大切にしているか否かの指標
1.お客様のリピート率は70%以上である。
2.新規のお客様が増加しており、その50%以上は口コミ客・紹介客である。
3.お客様からいただく手紙等の感謝の言葉は同業他社と比較し格段に多い。
4.未来のお客様に対しても親切丁寧に対応している。(電話対応等)
5.苦情等、お客様からの要望や意見を日常的に経営陣に吸い上げる仕組みがあり、機能している。
・・・など20の指標。
5.盤石な経営をしているか否かの指標
1.値決めできる商品が概ね70%以上あり、競争見積もりなど、価格競争をベースとした依頼は10%以下である。
2.独自技術・独自商品を複数保有し、過去3年以内に開発した独自技術・独自商品もある。
3.常時取引している企業に対し、最大取引先への売上比率は最大でも20%以下である。(戦略的な事情を除く)
4.粗利対研究開発費率は1%以上、または正社員の10%程度以上が研究開発要員である。
5.自己資本比率は50%以上であり、総資産現預金比率は30%以上である。
・・・など20の指標。
※指標は随時見直しを行い、更新を繰り返しております。
また、この指標は絶対的なものではなく、あくまでも目安となる指標です。
指標よりも大切にすべきことは、かかわる人が幸せを実感しているかどうかです。
私たちは、それぞれの会社が無理のないステップで人を大切にする経営の実現に向け進んでいけるように、様々なサポートを実施しております。
私たちが実施しているサポートは以下になります。
1.人を大切にする経営的視点からの経営分析(現状把握)
↓
2.人を大切にする経営実践書の作成サポート(目的・目標設定)
↓
3.人を大切にする、幸せ軸の経営サポート(実践サポートと月次面談による反省・改善・継続)
多くの経営分析は数値のみをベースとし、どんな経営をしていても数字が良ければOKになってしまいます。
しかし、私たちは「良い」経営と「いい」経営を明確に分けて考えています。
良い経営とは、単に数字上の値が良い経営。
いい経営とは、かかわる方々が「いい会社だね」と言ってくださるような温かい経営。
黒字にもいい黒字と悪い黒字があるように、赤字にもいい赤字と悪い赤字があります。
黒字を維持しているが、社員が疲弊しきっている、取引先様に理不尽な値下げ要求を繰り返している・・・
誰かを犠牲にするそんな経営が正しいわけがなく、長続きすることもありません。
正しい経営を行うためには
経営の結果としてあらわれる数字が、どのようなプロセスで出た数字なのかを考慮する必要があるのです。
また、現在の状況だけではなく、未来に向かいどのように進んでいるかを考慮する必要もあります。
【経営分析の流れ】
財務諸表の送付と面談~現地調査とヒアリング~分析と課題を抽出しご報告。
※数字だけの机上の分析ではなく、必ず現地に伺います。
【料金】
330,000円(税込)~
問題は見えてきたし、人を大切にする経営を目指そう!
そう考えてスタートはしたものの、道標が何もない状態では効果的に前に進むことができません。
そこで力を発揮するのが方針(あり方)と数字の経営実践書です。
目標とすべき経営を「方針」と「数字」で可視化し、PDCを回しながら進んでいくのが経営実践書です。
※私たちの経営実践書の内容をベースに、御社にあった経営実践書をカスタマイズすることができます。
【料金】
ご要望に合わせ、コースをいくつかご用意しております。
人を大切にする経営実践書作成サポート 基本コース(半日×全3回)
110,000円 × 3ヵ月 = 330,000円
経営実践書作成1DAYサポート(リアルでの面談に限ります)
165,000円
詳細は→こちら
※遠隔地向け、経営実践書作成webサポート(ZOOM等を活用しサポートします。半日×全3回)
110,000円 × 3回 = 330,000円
自社の課題はわかり、経営実践書で方向性を可視化したものの・・・
いくら正しい「あり方」がわかっても、正しいやり方がわからなければ、一時的には良くても、中長期的に前に進み続けることはできません。
このサポートでは、御社が無理なくバランスよく、効果的に正しい経営に進んでいくために、毎月の面談により、課題の進捗をチェックし「人を大切にする経営」へ向かっていきます。
例)
・幸せ軸の経営指標による経営サポート
・採用、教育
・理念の浸透
・価値創造経営・非価格経営への変革
・財務力強化(月次決算書を活用)
※すべて、人として正しい「あり方」がベースとなっています。
【料金】
月額 55,000円~(料金はこちら)
お気軽にお問い合わせください→こちら